うつというのはある日突然目の前に現れる。
という場合もあれば、毎日毎日じわじわと迫ってきたりもする。
僕の場合は後者で、それまで出来てたことがだんだん出来なくなり、ただひたすら眠くなったり、毎日じわじわとした違和感だけが募っていっていました。
例えば、会社。
その時は営業会社で働いていて、自分で言うのもなんですが、真面目に働いていました。
外回りの営業なのでサボろうと思えばいくらでもサボれる環境だったんですが、あまりさぼったりせず、空いた時間も次の案件の準備だったり、時には飛び込みで営業をかけたりしていました。
歩合制だったので勿論お金が必要だったというのもあり、当時は自分なりにガムシャラに働いていました。あまりいい成績ではなかったですが。
さて、そんな感じで仕事をしていた僕ですが、うつになるきっかけの出来事がおきてしまいます。「家族」を失ってしまったのです。
それまで家族の為に仕事をしていた僕は、その時から少しずつ違和感が募っていったというか、行動が変わってきてしまったのです。
今までサボることはありましたが、先輩社員と一緒に喫茶店で休憩するだとか、その程度のことでした。しかし、その時は商談にいくフリをして家に帰って寝てたりと、かなり本格的にサボるようになってしまいます。
とにかくモチベーションは上がらないし、ただひたすら眠いし、駅のトイレで寝てしまっていた時もありました。
そして一人で生活するだけならこんな仕事をしている必要はないし、このまま続けても会社に迷惑をかけるだけだと思い、仕事を辞める決断をします。ただ、辞めることを伝えると当時はまだサボってることはバレていないし、「コツコツ頑張ってるやつ」という評価の僕はありがたいことに引き留められます。
その引き留めを跳ねのけるエネルギーがないので仕事を続けることになってしまいました。
そして、
辞める意思を伝える→止められる→続ける
というサイクルを2度ほど続けたあと、「このままでは本当にダメだ」と思い、辞める意思を伝える際に家に帰ってサボってる話をすればさすがに引き留められないだろうと思い立ちます。
これで怒られるかもしれないけどさすがに辞められる!と思っていた僕に上司が言ったのは、
「真面目にやってきたお前のことを知ってる俺からすれば今の状態が正常とは思えない。サボってるのが辞める為の嘘じゃないなら精神的な病気とかの可能性はないか?もしそうだったとして、辞める理由の原因がそれなら休職してゆっくり復帰する道もある」
今でもこの言葉は忘れられないですが、ここまで言ってくれたのも理由がありました。
その上司の先輩にうつで会社を3カ月休職して復帰した方がいたのです。
その方と僕が重なったのかもしれません。そして一度その先輩にも相談してみろとも言ってくれました。
それからその先輩をご飯に誘い、話を聞いてもらい、「ああ、これはうつの症状なのかもしれないな」と思い、病院に行く決断をします。
すると案の定「抑うつ(うつの手前のようなものだと思ってください)もしくはうつ」という診断をされました。
そして上司に報告し、当時の辞める理由が「会社に迷惑がかかる」という思いが強かったことを伝え、3カ月休職させてもらえることになりました。
さあ、ここからが逆転の始まりです。